介護現場で耳にするケアマネージャーの悩み

介護保険サービス利用者が適切なサービスを受けられるように、ケアプラン(介護サービス計画)を作成したり、関係機関との連絡調整をおこなったりする仕事をケアマネージャーは担います。ケアマネージャーの具体的な仕事内容は、要介護認定のための申請代行や調査訪問、ケアプランの作成、事業所の情報収集などで、多岐にわたるのが特徴です。

また、利用者が事業所に対して要望を持っていたり、不満を抱えているときには、本人に代わってそれらを事業所に伝えたり、逆に事業所の考えを利用者に伝えたりすることもときにはあるようです。さらに、利用者と介護事業所との橋渡しをする役目だからこそ、ときには利用者と事業者の双方からのクレームを受けることもあり、「ケアマネージャーは板挟みになりやすい」という悩みを抱えている人も少なくありません。

それに、担当する利用者が多い場合は、一人の方と深く関わることができないという不満もあると耳にします。ある調査によると、一人のケアマネージャーが担当する利用者は、平均約24人から25人くらいだそうですが、担当する人数が多いと手が回らないのが実情のようです。

ケアマネージャーは利用者の生活全般に関わる仕事であり、ケアプランを作成する際には、利用者が抱える問題を的確に把握しておかなければなりません。しかし、よく理解するためにもっと話したいと思っても、一人の利用者にかけられる時間が限られてしまうと、思うように業務が進められず、理想とギャップに苦しむことも少なくないのだそうです。